隅の曲り四目(スミのマガリシモク)
通常、曲り四目の形は生きですが、ルールでは隅の曲り四目が死となります。
隅の曲り四目には幾つかの形がありますが、例えば、左下の図です。
(注意:外側の白は生きていることが前提です。)
左下の局面の続きを白から打った場合を考えてみます。
白からBに打って黒がAに打つと、右下の図になります。
補足:右下の図が曲り四目(A〜D)と呼ばれる形です。
この形が隅にできることを前提として「隅の曲り四目」と呼びます。
右上から白A黒B白C黒Dに打つと、押し潰しの形で黒が生きてしまいます。
次に、左上の局面の続きを黒から打った場合を考えてみます。
黒からAあるいはBに打つと、周りの駄目が詰まったときに、最終的に中の
三目を抜くしかありませんが、直後に三目中手にされて黒が死んでしまいます。
結局左上の局面では、白から打てば黒生き、黒から打てば黒死となり、どち
らからも手出しができない形になっています。
次に、左上の局面から終局まで進んで、黒の駄目が詰まった後にどうなるか
を示します。
周りの駄目が詰まると黒から打った瞬間に白に抜かれてしまいます。つまり
黒からは打つことができません。
では白から打った場合はどうなるでしょうか。右上の図と同手順で進行した
ときに、下の図のようになります。
右上では押し潰しにできましたが、今回はDが黒から着手禁止点となります
ので、黒はコウを取るしかありません。
ここまでの説明で、最初の図は黒からは打つ手がありませんが、白からは
最終的にコウにできることがわかりました。従って、最初の図は白黒が互角
ではなく白が有利であることがわかります。
実際のルールでは非常に複雑な説明となりますが、結論としては隅の曲り
四目は死となっています。終局で最初の図から駄目を詰める必要はありませ
ん。最初の形で黒死です。
下の図も曲り四目の基本的な形です。
この黒のような形になると、死であることは覚えておく必要があります。
駄目が詰まった後、白からはA(、Bの手順)に打つと隅の曲り四目の形に
なります。