石の下 (その1)
左下の図で黒□の3子は取られています。一見、黒△の8子も死んでいるように見えますが、
実は、この8子を助ける方法があります。2つのポイントを示しますので覚えておくと便利
です。
左下の図で、黒の手番だとします。ここで、黒からAに打ってしまいます。
その結果右下の図になります。このとき、黒□4子が「石の下」と言われる形で、一つ目の
ポイントになります。
この黒4子は当然取られてしまいますが、取られた後の空間が重要な意味を持ちます。
実際に白が黒の4子を取った後、下の図の形になります。
この図をみると、黒からAに打った一目を白からは一手で取ることができない形になっている
のがわかると思います。
また、白が黒を抜いた形をみると、白石が黒の石にぴったりくっついた形になっています。
この、「ぴったりくっついている」ところが2つ目のポイントです。
この結果、実は白□の3子は黒に取られてしまうのです。
以上のことが理解できていれば、下の図で次に黒が打つべき手がわかると思います。