攻め合い
左下の図は黒□の6子と白△の5子がどちらも取られそうになっています。
このような形は攻め合いと呼ばれています。
盤面が黒番だとすると、黒A白B黒C白Dと打っていくことになります。その結果、
右下のような図で黒番になります。
次に黒がEに打てば白5子を取ることになるため、黒の1手勝ちということになります。
仮に左下の図で次が白番であれば白の1手勝ちです。
囲碁用語ではA〜Eのような白と黒の境界にある空き部分を駄目と呼んでいます。
例えば、左上の図では黒と白の駄目が3個空いていると言います。
セキ
攻め合いでも、必ずどちらかが取られると言う訳ではありません。
下の図はAとBが空いていますが、先に打った方が相手に取られてしまいます。
従って、白と黒はAにもBにも打たずに終局となります。
この形のことをセキと呼びます。
セキは地としては0目でしかありませんが活き形です。
何十目の石ならば、セキでも活きた方がよい場合も多々あります。
実戦であまり見ない形のためか、形によっては高段者でも勘違いするようです。
セキには幾つかの形がありますが、実戦で見落とすことがないように特徴を覚
えておくのがよいでしょう。
下の図はコウがついた形です。 黒と白はお互いにAには打てません。Bのコウは
取れますが、もう一方のコウを取り返されるためコウを取る意味がありません。
下の形もセキです。
一見すると黒は繋がっていないため、何も考えなければ繋げてしまいそうな形です。
しかし、繋いでしまうと黒石は死んでしまうため、このまま何も打たないのが正解です。
この形は実戦から採用したもので、黒の立場で打った時に相手の方は黒が死んだと
勘違いしていました。