2019/06/13
天の川と七夕まつり
天の川
真っ暗な夏の夜空には、南の端から天空を通り北の端にかけて、
淡く白い帯があるように見えます。これが天の川です。
七夕まつり
7月7日は七夕です。といっても、本来は旧暦のため月遅れの
8月7日が七夕の地方もあります。
現代の日本では、短冊に願い事を書いて笹竹につるすと、願い
が叶うと言われています。
本来は機織りが上手だった織姫にあやかって、自分も機織りが
上手になるようにお願いする風習でしたが、そこから発展して
現在の形になったと言われています。
織姫星は夏の夜空の代表的な星で明るく目立つ星です。天の川
を挟んだ位置には牽牛星があります。
ミルキーウェイ
西洋では昔から天の川のことをミルキーウェイ(ミルクの道)
と呼んできました。
ギリシャの神ゼウスには女神ヘラという正妻がいたのですが、
ある時、人間の女性との間にヘラクレスが生まれました。
つまり、ヘラクレスは半分人間の神です。ゼウスはヘラクレス
が完全な神になることを望みました。完全な神になるためには
女神の母乳を飲む必要がありました。そこで、ゼウスはヘラに
ヘラクレスに母乳を与えてくれるようにお願いします。しかし、
ヘラはヘラクレスのことが憎かったため、断ってしまいました。
諦められないゼウスは、ヘラが寝ている隙にヘラクレスに母乳
を与えようと試みます。ところが、ヘラは目を覚ましてしまい、
驚いたヘラはヘラクレスを押しのけてしまいました。この時、
母乳が天空にこぼれてできたのがミルキーウェイだといわれて
います。
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