2010.12.30

双眼鏡を使ってみよう

肉眼ではなかなか見ることができない天体でも、双眼鏡を使えば見ることができます。

では、双眼鏡を使うと、どうして見えるのでしょうか。理由は二つあります。

 一つは、遠くにあるために小さくて見辛い天体を拡大してみることができるからというのは間違いありませんが、実は、

二つ目の理由の方が重要です。

 「星座の楽しみ方」にも書きましたが、夜空には暗い星が沢山あります。つまり、もしも暗い星を見ることができれば、

肉眼よりも遥かに沢山の星を見ることができるのです。

 これを可能にしてくれるのが双眼鏡です。人間の瞳の大きさは7mmか、それ以下と言われています。一方、双眼鏡の

レンズの大きさは、数センチと瞳よりも大きいのです。

 レンズが大きいということは、それだけ沢山の光が入ってくるということで、その光をレンズの屈折を利用して、目に

集めてくれるのが双眼鏡です。レンズが大きければ大きいほど沢山の光を集めることができるので、暗い天体を見ること

ができます。

 でも・・・実はどんなに大きなレンズを使っても、見ることができる明るさには限界があります。ここで言いたいのは、

拡大するという目的ではなく、暗い天体を見るだけであれば、レンズの大きさは5cm程度あれば十分ということです。

 注意点としては、拡大すると光を目に集めることができなくなるため、当然、暗い天体は見えなくなります。

 また、手で持つと視野がぶれるので、三脚に固定した方が暗い星を見るのに便利です。